カテゴリ:不動産知識
2022-10-20
今回は、
土地の境界線のトラブルについて、
説明したいと思います。
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どんなことしてたの?
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私は倉敷市役所で境界立会の担当を、
トータル2,000件以上を、
プロとしてやってきたので、
それなりに経験値は高いと思います。
私が倉敷市役所に勤めていた時に、
道路管理課や耕地水路課などの現場で、
トータル13年間という長きに渡り、
境界立会に携わったので、
ほとんどのトラブルは経験しました。
境界立会は、現場に行ってみないと、
どんな状況かは知らされていないので、
その場その場で、臨機応変に対応し、
境界が決まるよう、あくまでも中立の立場で、
話を進めるよう努めてました。
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境界線のトラブルとは
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境界線のトラブルで一番多いのは、
◯筆界と境界の認識違いによるトラブル
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専門家に相談してみる
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土地の境界を明らかにする専門業者は、
”土地家屋調査士”です。
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話し合いで決まらない場合
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①ADR(裁判外紛争解決手続)の利用
弁護士・土地家屋調査士が間に入り
調停により解決を目指すもの。
金額→20〜50万円(※弁護士費用別途)
期間→3〜6か月
②筆界特定制度の利用
総務局の登記官が、現地にて説明する。
金額→30〜180万円(依頼範囲による)
期間→10〜18か月
③筆界確定訴訟・所有権界確定訴訟
裁判により確定させる方法で、
金額的にも期間的にもかなりかかる。
金額→100〜180万円(依頼範囲による)
期間→18〜36か月
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構造物等の越境があった場合
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越境による境界線のトラブルも
数多く見てきました。
例えば
◯屋根・軒・雨どいがお隣に出ている
◯ブロックが傾きお隣に出ている
◯木の枝がお隣に出ている
◯物置やアンテナ等がお隣に出ている
こんなことは、よくありました。
その対処法として
◯越境物を移動・撤去する
速やかに、移動したり撤去したりして
解決させる。
◯越境について覚書を交わす
建物の屋根やブロック塀は移動や撤去
出来ないので、覚書を交わす
(覚書作成のためには、測量が必要)
覚書作成→測量代+3万円前後/1件
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まとめ
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境界に問題があるかは、
測量をしてみないと分からないため、
未知数だと言えます。
ただ、その問題があろうがなかろうが、
近隣の方とは揉めないように、
仲良くしておく事が大切です。
せっかく住んでいる場所なのに、
近所に、顔も見たく無い人を作ると、
精神衛生的にも良くありません。
ぜひ、近所のコミュニティを大切にして、
心豊かに暮らすことをオススメします。
人生で大きな決断が必要だからこそ、
正しい知識を付けてください!
知識は、あなたと家族の未来を助けます!
COCOからは、以上で〜す!